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寝たきりのSさん

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1週間前に両脇を抱えられて来院された80代女性のSさん、昨日が3回目で自分で杖をついて息子さんに介助されながら待合室に入ってきました。和室の治療室のベットにうつ伏せになってもらうと、Sさん「左脚が痛くて痛くていつになったら治るんですか?、本当に歩けるようになるんですか?、何で痛くなったんですか?」と施術中に話が止まらず、はやく治りたくて気持ちが休まらなくてイライラしている様子がうかがえます。一緒に来られた奥さん「冷やすと痛みが楽になるので一日に何回か冷やしているみたいで抱き上げた時の重みが以前と比べて軽くなっているので良くなっていると思います。でも昼間は黙って寝ているのが辛いみたいで横になっていないかもしれません」と言います。その事をSさんに聞いてみると寝たきりになるのが怖くて寝ているより無理をして座っている時間の方が長いことが分かりました。

お医者さんと私の見立てが違っていて《お医者さんは転倒時の腰の打ち身なので寝てばっかりでは歩けなくなるから体を動かしなさい》《私の方は転倒時の腰椎捻挫なので強い痛みが取れるまで寝てなさい》なのでSさんも困っているんでしょうが、Sさんはお医者さんのお言葉を尊重して痛いのを我慢してでも体を動かそうと必死です。息子さん夫婦は私の考えに理解を示してくれているのですが、当のSさんの考えが変わらないので息子さん夫婦もホトホト困っているご様子でした。正座している姿を見ますと腰と上体は左方向に捻じれた状態でした。この姿勢で長い時間座っていれば若い方でも炎症を起こして痛みが出るのは自然なことなのですが、これを年配のSさんにに理解してもらうのは大変です。


鶴岡いとう筋整復院のいとうです。

接骨院から整体院に切り替えて20年目、現在では頭痛、偏頭痛、むちうち、アレルギー疾患、精神的ストレス疾患、内臓機能低下にも対処しております。

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